風のたどり着く場所

 アレンジの方向性に迷った曲その1。
 秋月さんの声が他の参加者と違い曲線的な声に戸惑いました。特にEQで相当四苦八苦した覚えがあります。これは声が問題とかではなく、こちらの経験不足です。_| ̄|○。
 聞く分には張りがありとても艶やかな声なのですが、その声に私自身めぐり合ったことがなく、どうイコライジングしても篭った声にしかならずどうしようかと思いました。
 ちなみにコンプをアナログ風ではなくガチガチのデジタルコンプに変えてみたところようやくしっくり来ました。
 本当に自分の経験不足が露呈しましたここらへん。
 更にそれに引きづられトンでもないミスをかましてしまい、視聴の時点で指摘を頂きました。しかもご本人に……(´Д`)
 秋月さん、その節はありがとうございました。
 一度休養をとり、リフレッシュした後にコツをつかみいい感じに仕上げる事が出来ました。
 ちなみにこの曲だけベースが打ち込みです。そっちのほうが雰囲気が出ると思いました。
 いや両方録っていたんですけどもね。

メグメル

 で、これが本編突入の曲です。
 「同じ空の〜」とは打って変わって攻撃的なストロークで始まるわけですが、メグメルに関しては総じて音色が攻撃的です。特にスネアはひたすらアタックを強め、ハイもブーストしてます。リヴァーヴに軽くゲートもかけました。ビンテージ風のコンプもかけました。
 こんな攻撃的なアレンジに反して來香滄さんの穏やかな声が逆にマッチしていい感じに仕上がりました。あと焔さんがアクセントとして最高の働きをしているのもチェックポイント
 ここだけの話ですがかなりえろいアレンジになったと思うのはセクハラだろうか……。

同じ空の下でShort ver

 アルバム一発目の曲という事でギター一本である事を条件に選びました。ショートなのは2分ぐらいで曲を締めたかったからです。 
 唄い手さんは小宮さん。簡単にイメージが出来ました中高音の落ち着いた伸びがキレイです。 
 それとこの曲はPANをまったく振っていません。リヴァーヴでステレオ感を出したくらいです。
 予断ですが最初のカウント「1,2,1,2、3、4」は結構萌えました。
 このアルバムにおけるプロローグ的役割。

ビジュアル

 ジャケット絵の事なんですけどね。
 この企画を考えた時点で既にジャケ絵はゑむさん以外に思いつきませんでした。
 なので結構早い段階で(多分製作する一年前くらいにはもう)声をかけさせて頂きました。
 おかげさまであんなステキなピックやらポスターが出来ました。
 コミケでは特に智代ポスターは大活躍でした。
 本当に自分がイメージしたジャケットとほぼ変わらないクオリティであげてもらったゑむ師匠に感謝です。
 その他ブックレットとして以前から親しくさせていただいた、さくらのもずさん、2005年冬コミで会場を歩きながら拉致をさせていただいたキネヤエムコさん、そして毎度同じみのペディ剛久さんにもご協力をいただきました。
 柔らかいタッチのさくらのもずさんや、似たようでもやや鋭さのあるキネヤさん、ステキにギャラクシーなペディさん。
 ステキな絵をありがとうございました。
 さて次回は各曲解説に入ります。たぶん一回に2〜3曲ぐらいのの予定です。

「a little music」について。

 まず白状します。私はインスト物を作るのがニガテです。
 なのでアレンジCDを出そうとした時点でヴォーカルものにしようという考えがありました。
 前作「ひまわり」でやれなかった事や、やってみたい事などを詰め込んだのがこの作品です。
 コンセプトは『オールヴォーカル』『フルアルバムのヴォリューム』の二点です。
 後は自分が選曲をして15曲選びました。
 まぁ実はリストにあがりながら選ばれなかった曲もあります。
 それが「影二つ」と「青空」です。
 これは卯月ともよさんの参加と來香滄さん焔さんの参加で急遽曲を追加して削りました。
 詳しくは各曲解説で語りますが、蔵等が二曲あるため「影二つ」を削り、青空は「不自然」の頃からの作品なのでS.B.S.Pの作品とは違うと判断し外しました。
 タイトルですが、この作品全て私の部屋で作り出された(ヴォーカルは別ですが)ので小さな空間という意味で「little」という言葉が思いつき、そこにつなげる形で「a little music」というタイトルが出てきました。
 小文字なのはその方が見栄えがいいからです。